かつての上司

庄や修業時代


とりあえず八王子店を開店する前は『庄や』で修業させてもらっていた。


その時の上司が高柳シェフであり、高柳さんの上司が小宮さん、小宮さんの上司が細井君である。


当時の役職でいうと


高柳(主任)
小宮(調理長)
細井(多摩地区総調理長)

自ら開店した店に当時の上司達を招待できるとは実に光栄だ。


素人目から見ても三人とも調理技術は神の域である。


「洋食の高柳」
「和食の小宮」
「中華の細井」


和洋折衷全ての技術を横で勉強させてもらった。



後はその基礎知識と技術を自らに転嫁し、よりよい商品を提供することが肝心である。



それには残念ながらまだまだレベルが足りない。



前から思うのだが、自らの舌を信じすぎると味覚にずれが生じる。



味覚センスを磨きたいならやみくもに食べて自己解釈するのではなく、うまいものを作れる人と一緒に食べたほうがよい。



かの有名な道場六三郎が、
『料理の味の善し悪しをわかる者は優れた料理を作る者だ。作れぬ者の論はなんの調味料にもならぬ』


と述べていた。



だいぶ強引な弁だが少し理解できる。



これを教訓に自ら舌が肥えてるなどと、何事においても自称だけは避けることにしよう。



とりあえず作れて語るべし

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